インビザラインをする前に知っておくと良いこと!インビザラインで出っ歯は治るのか?
インビザラインで出っ歯が治りやすい歯並びとは
インビザラインの治療に向いている歯並びとしては、「歯髄性の上顎前突(出っ歯)」や「軽度の骨格性上顎前突(出っ歯)」があります。上顎の前歯が前方の唇側に傾斜したような「歯髄性」の歯並びの場合はインビザラインでの治療が可能です。また、「骨格性」であっても軽度の場合はインビザラインでの治療が選択できればケースであることが少なくありません。
インビザラインの使用ができれば、事前のシミュレーションから治療の進行を予測できます。また精神的・身体的な負担を少なくして治療に入ることも可能です。
インビザラインで出っ歯が治りにくい歯並びとは
骨格的な異常によって上顎が前に突き出てしまっている、つまり顎の骨自体の位置がずれている出っ歯の場合、インビザラインのみの治療で改善するのが難しい場合があります。というのも、インビザラインはもともと歯の位置を微調整する治療法だからです。
このような場合は、外科手術やヘッドギア(顎外固定式装置)、下顎の成長を促進する「バイオネーター」などの治療法を併用し、状態が整った段階でインビザラインによる矯正治療が行われる可能性があります。
出っ歯を治すインビザラインの流れと期間
インビザラインで出っ歯の治療を行う場合、必要なのは「歯を動かすスペース」です。このために選ばれる方法としては、4番の小臼歯を抜歯をするか、或いは奥歯から順に歯を奥へ詰めてゆき前歯付近にスペースを作ることが考えられます。その上でインビザラインによる矯正治療を実施します。
治療全体に要する期間は症例や治療プランごとに異なりますが、2年〜3年ほどが目安です。かつては「出っ歯はインビザラインでは治療できない」と言われたこともありますが、現在では多くの症例で治療の実績があります。